アスタリフトCMソング2018秋 ナチュラルウーマン
引き寄せ
2018.10.30 2018.10.14
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今年、2018年秋。
富士フィルムアスタリフトのCM、ご覧になりましたか?
とっても素敵です。誰が美しいとかそういうことではなく、バックに流れている歌もいいし、シンプルなんだけど、シンプルさを生かす構成、私は好きです。
イメージキャラクターの松田聖子さん、そして高畑充希さんが砂の上を歩き、多くの女性とともに歩いています。
これだけシンプルにするって、本当に難しいことだと思うんです。誤魔化せないから。砂の質も、風の強さも、歌の大きさなんかも。
みんなが口ずさんでる歌はキャロル・キングの『ナチュラルウーマン』です。
「ナチュラルウーマン」
アスタリフトCM
モノクロの砂漠の世界の中で、アレサ・フランクリンの名曲「ナチュラル・ウーマン」を合唱する大勢の女性たち。彼女たちを導きながら、松田と高畑も歌う。
そこに「ジェリーで、美に革命。」というタイトルとともに、ジェリー アクアリスタが登場。すると世界は色につつまれ、ハリとうるおいに満ちた松田と高畑の美しい表情とともに「生きるほどに、強く。美しく。」というメッセージが映し出される。
すべての女性がなりたい美しさをかなえるために、化粧品にできることも、まだまだある。富士フイルムがジェリー開発に込めた、そんな想いを堂々と宣言する映像となっている。
「Natural Woman」はアレサ?キャロルキング?
実は私、NaturalWomanをアレサ・フランクリンが歌っているって知らなかったんです!この記事を書くまで。ずっとキャロルキングしか歌ってないくらいに思ってました。
この歌はキャロルキングがまだ無名だった頃、1960年代に書いた曲。それをアレサに提供した歌だったんです。Natural Womanは世界的に大ヒットとなりました。
キャロルキング自身も1970年代になってアルバム『タペストリー(つづれおり)』に歌声を収録。
Carol KingのNaturalWoman
そうそう、この歌声、このアレンジ。聞きなれた安心感。言ってみれば、これも本家本元。
Natural Womanの歌詞
Natural Woman(英詩)
Written by: Gerry Goffin / Carole King / Jerry Wexler
Looking out on the morning rain
I used to feel so uninspired
And when I knew I had to face another day
Lord, it made me feel so tired
Before the day I met you, life was so unkind
But your the key to my peace of mind
‘Cause you make me feel
You make me feel
You make me feel like
A natural woman (woman)
When my soul was in the lost and found
You came along to claim it
I didn’t know just what was wrong with me
Till your kiss helped me name it
Now I’m no longer doubtful, of what I’m living for
And if I make you happy I don’t need to do more
‘Cause you make me feel
You make me feel
You make me feel like
A natural woman (woman)
Oh, baby, what you’ve done to me (what you’ve done to me)
You make me feel so good inside (good inside)
And I just want to be, close to you (want to be)
You make me feel so alive
You make me feel
You make me feel
You make me feel like
A natural woman (woman)
You make me feel
You make me feel
You make me feel like a natural woman (woman)
You make me feel
You make me feel
© Sony/ATV Music Publishing LLC
★Natural Woman意味と内容
この歌のテーマは
You Make me feel like a natural woman
です。
“Natural Woman”とは自然な女性。わかりやすく言えば「ありのままで」。
あなたが私をありのままでいさせてくれる
みたいな感じでしょうか。
朝降る雨を見つめても
何も感じるものはなかったわ
また一日を暮らさなくてはならないとわかると
とてもうんざりしたわ
あなたに会うまで人生ってとても冷たいものだった
でもあなたの愛が私の心の安らぎへの鍵だったの
だってあなたといるとありのままの私でいられるから
私の魂が忘れ物保管所にあったとき
あなたがやってきて引き取ってくれたわ
私ったらどうしちゃったのかわからなかったわ
あなたのキスが教えてくれるまで
何のために生きているのか私はもう迷わない
あなたを幸せにすることができるのなら、それがすべてだからなのね
だってあなたといるとありのままの私でいられるから
あなたが私にしてくれること
心の奥までいい気持になるわ
ただ私はあなたの近くにいたいの
生きているということをあなたは感じさせてくれる
出典:https://ladysatin.exblog.jp/21254976/
こちらの訳はladysatinさんのブログから転載させていただきました。ladysatinさん、NaturalWomanの歌詞について、とっても深い考察をされています。
私はもっとこの歌について知りたい!と思ったのはladysatinさんの訳や、言葉に対する感性の高さがあったからです。
いい訳、悪い訳というレベルではなく、深く深く、歌詞の世界に身を置いて、耳を澄ませ、肌で感じて言葉を味わっている様子が伝わってきます。正直、こういう訳に触れたのは初めてでした。
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他の歌についても訳をされています。どうぞ、お時間をとって訪れていただきたいブログです。
→ladysatinさんのブログはこちらから
衝撃的なアレサのNaturalWoman
この映像は、2015年のケネディー・センター名誉賞授賞式での歌声です。
この賞は1978年から始まったもので、毎年優れた芸術作品を発表したアーティストに贈られるもの。アレサはすでに受賞しており、2015年はキャロルキングが受賞しました。
その受賞に華を添えたのがアレサフランクリン。
まずはその歌声をお聞きください。
私はしばしフリーズしてしまいました。あまりのソウルフルな思いに。
そう、単に歌が上手いとか、声量があるとか、声が通るとか、そんな一般的な”評価”的な言葉なんてちっぽけに感じてしまいます。
彼女に評価は必要ない。
彼女が歌っているこの映像、彼女が歌っていること自体を彼女が全肯定している姿。
声を超えた、振動、パルスが空気を震わせ、観客や会場の壁、天井を共鳴させて奏でているかのようです。
音は声帯を震わせ、筋肉や骨を振動させ発せられ、さらに身に周りにあるものにぶつかり振動を生みながら伝わっていきます。そして同調していきます。
それがいい音であれ悪い音であれ、同調していきます。ちょっと例えは違うかもしれませんが、磁石に吸い寄せられていくかのような、音には、そんな力があります。
そんなことを、久しぶりに実感した、アレサのNaturalWomanです。
「NaturalWoman」ができるまで
これは吉岡正晴さん というソウル、ブラック、ダンス・ミュージックを得意となさっている音楽評論家が解説しているサイトがあります。
その記事の中にNaturalWomanができるまでの経緯を紹介してくれています。その内容がまたすごく心に響いたんです。
文章もとてもドラマティック。だけど誇張しているわけでもなく、記事と割り切って努めて冷静になっている文章じゃない。
NaturalWomanにご興味を持っていただけたなら、ぜひ読んでいただきたい記事です。
→吉岡正晴さん”NaturalWomanの記事”はこちら
Whitney Houstonの「NaturalWoman」
これは、なんか切ないです。ボビーへ、ボビーがいる舞台ソデに向かって歌っているんですが、もうそのこと自体が切ない、、、
叫びのようにも思えます。
ちなみに、Whitneyの本名はWhitney Elizabeth Houston。この名前の名付け親はアレサフランクリンだと言われています。
まとめ
1.2018年秋の富士フィルムアスタリフトのCMソングは「Natural Woman」。
2.「Natural Woman」はアレサフランクリンで有名。キャロルキングが作り、自身も歌っています。
3.「Natural Woman」のテーマはNatural Woman=ありのまま。You make me feel like a natural woman・・・あなたといるとありのままの私でいられる、というラブソングです。
4.NaturalWomanの訳について、satinさんのブログ をご紹介。
5.2015年のケネディー・センター名誉賞授賞式でキャロルキングのお祝いにアレサが歌った映像からその圧巻のアレサワールドをご紹介しました。
6.NaturalWomanができるまでの背景や経緯について、岡正晴さん”NaturalWomanの記事” をご紹介しました。
7.私が敬愛する、またアレサがずっと可愛がっていたWhitney Houstonの歌声もご紹介しました。
さいごに
久しぶりにソウルミュージックの世界に触れたなぁ。ここ数年、私自身が歌の活動を休止していたこともあって、こうして音楽を聴くとか、音楽と向き合うことから遠ざかっていたからかもしれません。
聖子ちゃんファンということでアスタリフトのCMがアンテナにひっかかり、そこからキャロルキング→NaturalWoman→アレサフランクリン→WhitneyHoustonと渡ったバトン。
ソウルについて詳しい方のブログにも出会えて、またとてもハートフルな訳を発表された方のブログにも出会えて、この数時間、何日も経ったかのような充実感でいっぱいです。
・・・で、そんな流れで、なんと、Whitneyの自伝的映画が作られ、アメリカではすでに公開されているという事実を知り、これまた結構な衝撃を受けている私。日本では2019年に公開されることが決まったとのこと!
→ホイットニードキュメンタリー映画「Whitney」の情報はこちらから
来年は確か(ソウルとは全く関係ないけれど)シティハンターも公開されるらしく、わくわくな2019年になりそうです。
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コメント
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