本ページはプロモーションが含まれています。

労災請求へ道3〜決着〜 試食販売中の怪我でも労災は認定された?

スポンサードリンク


2018年4月に右ひざを骨折しました。骨折した理由は、試食販売という業務委託での仕事中。
 
業務委託という立場では労働者とみなされないため労災は申請できないというのが定説です。しかしながら今回、ある弁護士さんのWebサイトを見ることで
 
”業務委託という立場で仕事していたとしても、その実態が労働者のような働き方なら労災は請求できる”
 
という事実を知り、労働基準監督署の方とも相談しながら、怪我をした翌月の5月、労災請求を病院に提出しました。
 
→労災請求に至った経緯についてはこちらをご覧ください。
 
そして、2018年12月のある日の午後、労災請求についての結果が知らされました。
 
 

目次

業務委託(試食販売)での労災請求は認定されたか?

認定された?棄却された?

おかげさまで無事

労災が認定されました!

正直、組織相手のとんでもないことをしたんじゃないか?とちょっと震えてしまいました。認定されない可能性のほうが高いと思っていたからです。
 
 

認定までの期間は?

連絡を受けたのは2018年12月下旬にさしかかった頃。労災申請をしてから7ヶ月、怪我をしてから8ヶ月経っていました。

当初は「こちらもたくさんの案件を扱っているから半年はかかりますよ、それでもいいんですか?」と労働基準監督署の方から言われていたので覚悟はしていましたが、この冬は特に労災に該当する事故などが多いらしく、わたしのように所属している企業が労働者と認めてくれないケース以外の通常の労災申請でも最低1ヶ月はかかるようです。
 
 

認定か認定されないかの連絡方法は?電話?書面?

労災が認定されたか否かの連絡は 病院 からありました。

労災の申請書は病院に提出します。病院では労災が認定されるまでは治療費を保留にしてくれているので、もし認定されなかった場合には治療費を支払う必要があります。

また今回、4月〜5月までの期間は保険治療をしていたので自分で治療費を支払っていたんです。ですが労災が認定されたため、すでに支払っていた分は返金されることになったんですね。

病院からは、「労災が認定されたため、すでに支払ってくださっている治療費をお返ししたいので病院にいらしてください」 とのことでした。
 
 

どうして認定されたのか?理由は?

正直、わかりません。

労働基準監督署は私に対しても、企業に対しても長い時間をかけてヒアリングをし、資料を精査し、事実関係を明らかにし、不明な点は資料を依頼したり、話を聞くという地道な作業を積み重ねてくださっています。

企業側は、スタッフ登録時に
・Webページに”業務委託”だと明記し、納得して仕事をしている
という点と
・”給料”ではなく”報酬”という名称で支払いを行っている
という2点を以って試食販売スタッフは労働者ではない、よって労災を我が社で負担する必要はない

と言っていました。また「そのことを労働基準監督署にも確認をとっているんだから確かです!」と、かなり強気でした。、、、私はかなり不利だったわけです。

しかしながら、労災が認定された=労働者として認定された。

可能性として言えるのは

・正直であること

スポンサードリンク

だと思います。つじつまが合わないことがなかった、ということが大きかったのではないかと思うんです。それを前提として本来の業務委託との違い、

・給料(報酬)の金額は誰が決めたのか?
・自分以外の人に自分から業務依頼ができるか否か?
・業務時間は誰が決めたのか?
・勤怠は誰が管理しているのか?
・仕事の指導はどこから受けているのか?やり方は誰が決めているのか?
・遅刻や欠勤に対してペナルティはあるか?
・残業(業務の延長)などは行うことはできるか?クライアント以外の誰かへの許可が必要か?

などなど、通常、業務委託で仕事をする際に行われている流れを自分の仕事と照らし合わせて、合致している点、合致していない点を書面にまとめ、そちらを提出しました。また、追加資料として

・配布されているマニュアル
・報告書
・支払い明細

を郵送でお送りしました。

そういったことを総合的に検証した結果、私の場合は業務委託という契約であったとしても実情は”労働者”と判断されたのだと思います。

※もしご希望があれば、私が提出した文書のテンプレートみたいなものをご提供することも考えています。コメントなどでご相談くださいませ。
 
 

試食販売など、業務委託で仕事をする際の注意点

まず、企業側は業務委託で仕事をするということが、アルバイトやパート、派遣などと何が違うのかをきちんと説明してくれる企業であるべきです。なので自分に知識があるないに関わらず、きちんと説明をする姿勢がある、企業として正しい知識があるところであるか否かがとても重要だと考えます。

・社会保険には加入できない
・労災は適用できない

だから、そのかわりに自分で
・国民保険や国民年金にはきちんと入る
・怪我に備えて損保などの保険に任意で入る
などのアドバイスもしてくれたほうがいいです。

というのも、多くの企業が若い人や知識のそんなのない人に対して簡単にWeb登録させ、あたかも単発アルバイトのように装っている企業が多いからです。現に、私が所属していた企業も堂々と
「試食販売のアルバイト、派遣なら我が社へ!」
みたいにWebページのトップ画面に書いてありますから。

うまくいっている時にはいいんです、業務委託だろうがアルバイトだろうが。
でも怪我や事故は予告してくれません。しかも、誰も助けてくれません。収入がない上に治療費を払わなくてはならない状況は、本当にキツイです。思うように治らない時などは、焦ったり恨んだり後悔したり、、、そんなことしかできなくなることもあります。

確かに試食販売の仕事は報酬が高めです。とても魅力的です。でも高い分、所属している企業の姿勢などもできれば確認して、自分が対等に仕事ができるエージェントなのかどうか納得したいものです。

業務委託とは、読んで字のごとく、そもそもその企業が引き受けた仕事を、ビジネスパートナーに任せるということです。なので一緒に仕事を遂行していく関係です。雇い主ではないので”指示する側、される側”という関係ではありません。その点をちょっと丁寧に見ていくことも大切かなと思っています。
 
 

さいごに

試食販売員という業務委託の立場で、労災が認定されたという結果は、私が所属していた企業のみならず、業務委託という形で試食販売などの仕事をさせている多くの企業にとっても一石を投じることなのではないかと思います。

先日、自分が今年支払われた報酬金額を確認したくて企業のWebサイトに行きました。

・・・どうやら、スタッフとしての登録を抹消されたようです。

私は、結果がでるまでは見たい情報もあるので登録はそのままにしていましたが、、、勝手に削除された模様です。これもかなり問題ですが、それだけ信用できない組織だったんだと再確認できました。

痛い授業料でしたが、まだまだ私もこれから勉強しなきゃなと痛感した8ヶ月でした。

スポンサードリンク

コメント

タイトルとURLをコピーしました