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松田聖子アルバム 大村雅朗作品集 懐かしく切ないベスト

松田聖子
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「Seiko Memories〜Masaaki Omura Works」・・・

単刀直入に言うと、
本当によかったです、このベストアルバム。ほぼ衝動買いに近い状態だったのですが、その熱とは裏腹に、
懐かしさがキラキラするような、
切なくウキウキするような、
そんな新鮮な感覚があります。松本隆さんの寄稿がその感覚をより鮮明にしているのかもしれません。

今回リリースされた大村雅朗作品集というベストアルバムを機に、松田聖子という歌手への関心が再び沸き上がってきています。

これまで様々なベストが出ましたね。
その中には呉田軽穂(ユーミン)や財津和夫さん、原田真二さんなどのアーティストに書き下ろしてもらった作品を集めたもの、A面とB面を集めたもの、レコードジャケットの復刻版・・・

それこそビビビとくるものもなく、「レコード会社、ベストでまだ稼げるんだ」と思う程度でした。

でも、
今回の「Seiko Memories〜Masaaki Omura Works」は、知ったと同時に予約していました。
私にとって、恐らく多くのファンの方にとっても”大村雅朗”という名前は特別なものなんじゃないかなと思います。

目次

Seiko Memories〜Masaaki Omura Works 内容

収録曲

DISC1

01. SWEET MEMORIES
02. P・R・E・S・E・N・T
03. 水色の朝
04. 黄色いカーディガン
05. 真冬の恋人たち
06. セイシェルの夕陽
07. マイアミ午前5時
08. WITH YOU
09. Canary
10. Sleeping Beauty
11. スピード・ボート
12. マンハッタンでブレックファスト
13. Kimono Beat
14. 雛菊の地平線
15. 雪のファンタジー

DISC2

01. 青い珊瑚礁
02. チェリーブラッサム
03. 夏の扉
04. 白いパラソル
05. 野ばらのエチュード
06. パシフィック
07. ガラスの林檎
08. 時間の国のアリス
09. ハートのイアリング
10. 天使のウィンク
11. ボーイの季節
12. Caribbean Wind
13. 夏のジュエリー
14. Strawberry Time
15. Forever Love

DISC3

01. SQUALL
02. 潮騒
03. 白い恋人
04. ウィンター・ガーデン
05. Sailing
06. パイナップル・アイランド
07. ブルージュの鐘
08. ジングルベルも聞こえない
09. メディテーション
10. BITTER SWEET LOLLIPOPS
11. AQUARIUS
12. とんがり屋根の花屋さん
13. Musical Life
14. 妖しいニュアンス
15. シェルブールは霧雨

bonus track
16. 櫻の園(rearrange version)

気になる『櫻の園』 槇原敬之のアレンジ

SONYが開発した、BluRayDiskを製造する工程をそのままCDに反映させたという技術が素晴らしいのか、音がとてもキレイです。なんでもこの技術はもともとの音源により忠実に再生できるのが特徴らしく、今までCDで聴いて来た音とはちょっと違う感覚がありました。

で、どうして『櫻の園』の感想のところでSonyの技術についてふれたかというと、アルバム『永遠の少女』で聴いた聖子ちゃんの声を少し違って聞こえたからです。なので
「あれ?リテイク?録音し直したのかなぁ(でも、声出てるし・・・)」
と迷ってしまったからです。
アレンジ云々より、まずはそれが第一印象でした。

どこかのレビューで読んだのですが
「槇原敬之のアレンジは、原曲の淋しさのようなものが軽くなり、単なるPOPSとなっている。」
というようなことが書かれていました。

確かに。「哀しみのボート」がミレニアムVer.では重い歌詞はそのままに明るく軽やかなアレンジになっていた、あんな感じに近いかな?
いい、悪い、ではなく、好みの問題。

とは言うものの、原曲が美しいのでどう料理しても素晴らしい曲には変わりないのですが、私にとって『永遠の少女』でのアレンジのシンプルさが強烈だっただけに、シンセサイザーのリズム音に慣れるのに、ちょっとかかるかなぁと、個人的には思っています。

松田聖子はこうして作られた

このベストアルバムを通しで聴いていて、本当に心地いいんです。
もうたくさんたくさん聴いて来たシングルの曲、珊瑚礁もチェリーブラッサムもアリスも、飽きないんです。先ほど取り上げたSonyの技術の賜物なのかもしれないですけれど、もっと作品に近づいたって感じかな?

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今回、大村雅朗さん、松本隆さんといった作りの姿が見えるようなベストになっているような気がしています。もちろん、作成の意図がそこにあるので当然と言えば当然なのですが、ある種

松田聖子の作り方

みたいなものを表現してくれているような感じです。
ブックレットの中で松本隆さんが
「僕たち2人がいれば、誰の作品だろうと松田聖子の世界になってしまう」
というようなことを書いていらっしゃいます。
松田聖子をどんなアイドルにするか、アイドルから大人の歌い手にするにはどこから手を付ければいいか?アレンジ?歌詞?作家?・・・そんなことを年中考え、時には衝突し、激論を交わしながら作品にする。そしてその階段を聖子ちゃんは見事に昇っていった。

以前、松本隆さんは
「大人の女性として歌わせたい、育てていきたいと思える歌い手はそうそういない」
と話していました。
このベストアルバムは、大村雅朗さん、松本隆さん、そして聖子ちゃんの血と涙と汗、そして信頼の結晶を魅せてくれる作品だと私は感じます。

 

聖子ちゃん 大村雅朗さんとのエピソード

郷ひろみが繋いだ縁

大村さんが亡くなって少し経った頃、テレビ番組だったかラジオだったか、大村さんと聖子ちゃんを引き合わせたのは郷ひろみさんだったという話を聞きました。
当時、聖子ちゃんと郷さんはお付き合いを始めていたのか、既に大村さんと交流のあった郷ひろみさんが聖子ちゃんに紹介したとのこと。
大村さんも聖子ちゃんも同じ福岡県出身で、しかも家も比較的近かったことから、2人は意気投合したというのです。

お兄さんのような、でも血肉を分け合っているかのような戦友のような、そんな間柄だったと言います。

聖子ちゃんが大村さん宅に逃げ込んだ話

この話は、聖子ファンなら周知のことと思います。
デビューして間もなく、福岡県の実家に聖子ちゃんが戻っていた時の話ですね。

親御さんと喧嘩した聖子ちゃんは、そのまま家を飛び出してしまいました。
そして逃げ込んだ先が、大村さんのお家。
大村さんは
「何もなかったとしても、アイドルがこんなことをしてマスコミに見つかったら大事になる!!」
と大慌てしたといいます。
その後、聖子ちゃんが自分で帰ったのか、お母さんが迎えに来たのか忘れてしまったのですが、その時のことを
「私もバカだったわよねえ〜」
と笑って話していたそうです。

でもそれだけ、大村さんへの信頼が厚かったってことなんだろうなぁと思っています。

さいごに

松田聖子を今の松田聖子にしたのは、私達ファンなのかもしれない・・・

そんなことを最近強く思います。
このベストアルバム聴いてるだけで、聖子ちゃんが声に不安を感じているのな?と思えるところがいくつかあります。
松田聖子の最大の敵は松田聖子
聖子ちゃんに過大に松田聖子を求め過ぎて、彼女に無理をさせていたんじゃないかと。
聖子ちゃんが持っている天性の声質、歌の旨さ、表現力、記憶力、適応力、そして根性。それらを過去の実績と化石にすることなく、彼女が生きている限りその才能を生ききって欲しいと思うのです。

ただ、これも私の勝手な思いだから、聖子ちゃん自身が「今のこの私がいいの」っていうなら、それで納得する以外ありませんもんね。

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コメント

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